凸森の思弁的卵かけごはん

アニメ/マンガ/本/音楽/映画/グルメetc...エンタメ関連を中心に、日々の徒然を綴るブログです。

葡萄の外れを待ちわびて

人生という名のスランプグラフ、
それは空腹を忘れた平日午後2時。
僕はジパングの重たい扉の前に佇み、
空を見上げる。
雨も隕石も降りそうにない、
一点の曇りもない蒼空。
マイナ100k、
食べたくもない家系ラーメン、
▲10万、
あたたかい白米に秘めた優しさの裏側、
−5000枚、
胡瓜の漬け物を乳首のように箸で摘んでは落とす、
(明日から何を食べて生きればいい?)
海苔を丁寧に白米のキャンパスに広げて巻く、
咀嚼。
スロットまどか☆マギカFirst(20スロ)。
確率1/98304のフリーズを引いて、
心も身体も液晶画面もアルティメット。
万枚を出したら、
どんな小説も映画もアニメもつまらない。
君が今思うこと、
君が今感じること、
それ自体がこの宇宙至上最高の叛逆の物語になる。

















そんな平行世界を思い描きながら、
僕のジャグラーは右押し中段7停止。
慎重に、
息を潜めて、
おそるおそる、
残りふたつのボタンを押す。
「えぇ、そうね。次の春にはきっと……」
顔のない姉は過去の瞳の中で言った、
葡萄の外れを待ちわびて。