凸森の思弁的卵かけごはん

アニメ/マンガ/本/音楽/映画/グルメetc...エンタメ関連を中心に、日々の徒然を綴るブログです。

ひとりの少女

 朝起きたら、自分が"自分である"という自信を失っていた。「生まれ変わった」と思えたと同時に、「死んだ」とも思った。外を歩けば何か自分についての自信を取り戻せるような気がしたので、散歩に出かけた。涼しい快晴、BBQにはうってつけの日であることだけは確信していた。歩き疲れて、公園のベンチに座っていると、ひとりの少女がやってきた。
「あなたはコンビニの夜勤労働者で」
「たまにライブで歌を歌って」
「たまに映画を見ては涙して」
「そして、人を殺したことがある」
 ひとりの少女だというのは違った。四姉妹だ。みんなそっくりだけど、ひとりだけ違った。
 "そして、人を殺したことがある"