「僕ヤバ」の最新3巻読んだけど、「僕ヤバ」読んだ後に叫びながら走り出したくこの感情に何て名前を付ければいいだろう?
6月8日って、なんの日?
調べてみたところ、どうやら「世界海洋デー」のようです。なんか海とか、魚とか、船とか、そういうものに感謝しようって、国連がイキって記念日にしたようです。
しかし、2020年はそんなことどうでもいい。。
なぜなら「僕ヤバ」(正式タイトル:『僕の心のヤバいやつ』)の最新3巻が発売した日だからですっ...!!!
在宅で仕事してるところに、買い物に出てくれた妻が帰りに本屋に行って買ってくれました。
(妻、本当にありがとう!!!!!!愛してる!!!!!!!!!!!)
先ほど仕事の資料作成が終わり(23時くらいまで仕事してた←社畜乙)、さっそく読んでみた。
正直言って、"僕ヤバ二スト"である我々にとっては、線をなぞる作業でしかないのだ。
なぜなら、マンガクロスで連載版を読んでいるし、その間のマンガも作者である桜井のりお先生のTwitterをフォローしていればリアルタイムで挙げられているものだから、単行本の中にある物語は新規体験ではなく、要は既視体験(déjà-vu)なのだから。
しかし、それにもかかわらず、、、
どうしてこんな真夜中に走り出したくなるのだろうか・・・?
というか、桜井のりお先生はそもそもどうしてこんなマンガを描いているのだるか・・・?
桜井のりお先生といえば、少し古いヲタク(自分も含め)であれば、間違いなく思い浮かべるのは『みつどもえ』であると断言できる。
みつば・ふたば・ひとはの小学生の3姉妹が、小学校のクラスメイトとハチャメチャするギャグマンガ。
僕はこのマンガにはまり(アニメもめっちゃ面白い...!!)、桜井のりお先生のことが好きになった。
『みつどもえ』に嵌ったころに調べたのだが、なんと桜井のりお先生は女性作家なのだ!!!???
この事実には心底驚いた。
なぜなら、『みつどもえ』のテーマの半分がパンツだったから、てっきり下ネタ好きのロリコン男性が妄想を膨らまして描いていたと思っていたのだ(笑)
なので、女性である桜井のりお先生が、どうしてこのような下ネタ好きのロリコン男性的な感性を育んできたのか、まったく理解ができなかった。
(ネットで"桜井のりお"で検索してみると、美人な女性が出てくるから余計に混乱する)
なお、最近連載が終わってしまったが、『ロロッロ!』はみつどもえファンにはたまらない作品だから、ぜひ読んでほしい。
さて、ここで上記の背景を前提として、改めて「僕ヤバ」に話を戻したいと思う。
ストーリーはいたってシンプル。
厨二気質のさえない主人公:市川京太郎が、読モでスタイル抜群の山田杏奈のことが気になり、「どうせ手に入りたいのなら、自分の手で殺してやりたい」というヤバい衝動から、山田に関わっていくことでストーリーは展開されていく。
山田に関わっていくうちに、市川は山田のことが好きだという感情が芽生え始め、山田のほうも市川が好きになっていくという、それだけの話。
ただ、その過程が尊いっていうか、、、とにかくいいのだ!!!
どうしても不思議なのは、どうして女性である桜井のりお先生が、ここまで思春期男子の繊細な感情の機微を捉えられるのか?
読んでいて、それが不思議でならない。
今回の最新刊でも、1話だけ市川と山田の感情のすれ違いが発生してしまうのだが(これが今回の最新刊で最高にいい場面なのだが)、この感情をどうして女性が救い上げられるのか、、、謎だ。。。
僕自身、正直女子ともまともに話しかけられない、冴えない中学生だった。
マジで女子と話なんてできなかったし、ワックスで髪をバッキバキにきめて腰パンしてる男子とか、めっちゃルーズソックスみたいなの履いてるイケイケ女子とか、正直恐れしかなかった。
そのような怖い同級生を前に、僕は自分を正当化するため言葉を持ち合わせて、ただただ、彼らがパンが欲しかったら買ってくるし、彼ら肩が凝っていたら丁寧にもんであげてた。
でも、市川は違う。
市川は自分の言葉を持っているし、その自意識が山田にとっては、興味があるし、そして山田は市川のことをもっと知りたいと思うのだろう。
ここで、最初の問いに戻る。
"「僕ヤバ」読んだ後に叫びながら走り出したくなるこの感情に何て名前を付ければいいだろう?"
それは、言葉を持ちえなかった市川的存在だった自分への、レクイエムなのかもしれない。
だが、不思議と市川がうらやましいとは思わない。
むしろ、これは僕ヤバを読んでいる読者がみんな感じてることだと思うので、代弁させてもらう。
「お前ら早く結婚しろ!!!!!!!!!!」
P.S.
最新刊の、授業参観に来ている市川のお母さんが、最高にかわいい。