凸森の思弁的卵かけごはん

アニメ/マンガ/本/音楽/映画/グルメetc...エンタメ関連を中心に、日々の徒然を綴るブログです。

“たそ”の質量

〜えまたその家にて〜
みゃーもり「えまたそ〜」

今日は絵の走りの調子が良くて、おいちゃんと同じタイミングで帰ることが出来たから、
おいちゃんを家に招待してオムライスを作ってあげた。

えまたそ「なぁーに?(おいちゃんかわいいなぁ)」
みゃーもり「えまたその作るオムライス、おいしーよー。おいしすぎるよー」
えまたそ「えへへ(ホント、おいちゃんってかわいいなぁ)」
みゃーもり「それにケチャップで書いたアリアの絵もかわいいし、もー完璧だよー」

おいちゃんは私の膝枕に頭を乗せてる。
かわいいなぁ、おいちゃんは。

みゃーもり「あーぁ、私、えまたそみたいな人と結婚したいなぁー」
えまたそ「えっ!?」
みゃーもり「だって料理上手だし、絵も上手だし、綺麗好きだし、おとなしくて素直に私の話聞いてくれるし、、、そしてなによりかわいいし」
えまたそ「えぇ!だってそんな!わたし女でおいちゃんも女で女の子同士じゃ結婚出来ないし、あ、でもでも大事なのは本人たちの気持ちだしふたりがいいって言うのなら、って言うかおいちゃんがわたしと結婚っていうならわたしはよろこんで、、、、、ってなに言ってんだわたし?!」
みゃーもり「Zzz…」
えまたそ「あ、、、寝ちゃったか。。。三女でデスクになってから、ずっと忙しかったもんね。。」
みゃーもり「Zzz…」
えまたそ「(あー、おいちゃん、かわいいなぁ。なんでこんなにかわいいんだろう?まるでネコみたい。おいちゃん、かわいいにゃー。にゃーにゃー、シュシュシュ0( =^・_・^)=〇)

〜数日後〜
えまたそ「あっ、作督補佐?」
みゃーもり「よかったねぇ、えま〜(モグモグ」
えまたそ「・・・」
みゃーもり「えまぁ?」
えまたそ「・・・迷惑かけちゃわないかな」
みゃーもり「全然!だって井口さんがぜひにって言ってくれたんだよ!?」
えまたそ「はぁ」
みゃーもり「ん?」
えまたそ「自信、ないなぁ・・・」
みゃーもり「大丈夫だって!えまならやれるよぉ!」
えまたそ「おいちゃんは軽く言うけど、80カットもあるし、」
みゃーもり「あぁ」
えまたそ「11話のウリボーのカットもまだだし」
みゃーもり「それはぁ、、、
えまたそ「最終話で変な絵になっちゃったら・・・やっぱりことわ」
みゃーもり「待って絵麻!いっかいよーく考えて、それから、返事聞かせて!」
えまたそ「あぁ、うん、わかった(ニコっ)
えまたそ「(おいちゃんは私のことを信頼してくれているから、こうして私に作督補佐を勧めてくれてるんだ。その思いに答えたい。でも・・・やっぱりまだ自信がない。。。もし失敗して、おいちゃんに失望されるのが怖い。。。)」
みゃーもり「(モグモグ)私、デスクに戻るよ!じゃあ、作督の話、考えておいてねー!」
えまたそ「うん、またね・・・」
えまたそ「(そういえば・・・どうして今日のおいちゃん、私を“えまたそ”って呼んでくれなかったんだろう・・・?)

〜デスク室〜
みゃーもり「矢野さん、11話の演出チェック、大丈夫ですか?」
エリカ様「あー順調だよ。なんか最近また新しい脱出口作ってたけど(笑)いいかげん無駄な努力だってこと気付いてほしいよ」
みゃーもり「はははっ、、、でもさすが矢野さんですっ!(抱きつきっ!)」
えまたそ「(じーっ)」

作画室からふたりの様子を覗く。

エリカ様「こらこら、みゃーもり、そんな抱きつきなさんなって」
えまたそ「(おいちゃん、相変わらずエリカ様とのスキンシップの距離近いなぁ。でもよかったぁ。“矢野さん”って呼んでて)

楽しそうなおいちゃんとエリカ様。

えまたそ「(どんなに仲良さそうでも、おいちゃんの“たそ”は、私だけのものなんだから!)」

〜演出の部屋〜
みゃーもり「あ!りーちゃん!アフレコ台本発注用の絵コンテ、もう出来てる?」
りーちゃん「おいちゃん先輩!もう出来てるっスよー」
みゃーもり「さすがりーちゃん!頼りになるねぇ〜」
りーちゃん「えへへ、おいちゃん先輩にそう言われると、なんだか3倍うれしいっス!」
えまたそ「(じーっ)」

演出陣の部屋の扉からふたりを覗く。

えまたそ「(よかったぁ。“りーちゃん”も“りーちゃん”だ)」

エリカ様「いつまでも、あると思うな他人の信用、だよ(ドヤッ」
メッシュちゃん「肝に銘じますぅ!」
佐藤さん「うん」
みゃーもり「でも、絶対元に戻せないってわけじゃないですから、うん!」

ヴーン、ヴーン、ヴーン

みゃーもり「ん?んとぉ(ガサゴソ」
iPhone「(みーちゃん 着信中)」
みゃーもり「んほぉ?ちょっと失礼します」

おいちゃんはiPhoneをフリックする。

みゃーもり「もしもしみーちゃん?どしたの?」
みーちゃん「〜」
みゃーもり「ほう、ほうほう。わかった!んじゃえまに伝えとくね!(ピッ)
えまたそ「(“みーちゃん”も“みーちゃん”だ。じゃあ、あの時、私を“えまたそ”って呼ばなかったのは、たまたまだったんだ。)」
みゃーもり「んほぉ?また電話だ」
えまたそ「(よかったぁ。じゃあそろそろ仕事にもどr)」
みゃーもり「あ、ずかたそ!」
えまたそ「(ええ!!!!そこ!!??)」

〜翌日〜
えまたそ「(もんもんもんもん)」
みゃーもり「おはよーえまー」
えまたそ「あぁ・・おいちゃん・・・おはよぉ・・・」
みゃーもり「ってえま!どーしたのその目の隈!?もしかして家に帰ってないの!?」
えまたそ「う、うん・・・ちょっと仕事が捗っちゃって・・・」
みゃーもり「今日は無理しないで、早めに上がりなよー」
えまたそ「うん、ありがとう・・そうするね・・・」

えまたそ「(おいちゃん、ずかちゃんのこと、“ずかたそ”って言ってた・・・聞き間違えじゃあ、ないよね・・・?ずかちゃんとおいちゃんの間に、一体何があったんだろう・・・気になる・・・私、気になります!)」
杉江さん「安原さん、3話のアリアみたいな顔してるよ」
えまたそ「え?それってどんな・・・」
杉江さん「あれだよ、キャシーが新参者で来たのにみんなからチヤホヤされて、まだ周囲に馴染めていないアリアにはそれが恨めしくてムスーッとしている時の、あの嫉妬顔に」
えまたそ「嫉妬顔・・今、私、嫉妬している・・・?」
杉江さん「何かあったのかな?」
えまたそ「・・実は・・・私には気になる人がいて・・・でもその人には、もしかしたら他に好きな人がいるかもしれなくて・・・それで・・・」
杉江さん「恋愛事かぁ」
えまたそ「(かぁ)」
杉江さん「嫉妬という感情はね、〈好きな人と同一化したい〉という思いから生まれるんだよ」
えまたそ「えっ?それって、どういうことですか・・・?」
杉江さん「好きな人がいたら〈その人同じ物を好きになりたい〉とか〈その人と同じこと考えたい〉とか、とにかく一緒じゃなきゃイヤだ、って思うんだよ。でも、たとえその人がどんな“好きな人”だとしても、本質的に言えば“他人”だ。完全には一緒にはなれないし、違ったことをしたくなる。にもかかわらず、こう考えてしまう〈私はこんなにあなたのことを考えているのに、どうしてあなたは私のことを【私があなたを考えているのと同じ強さ】で考えてくれないの?〉とね。それが嫉妬さ」
えまたそ「・・・」
杉江さん「そのときに必要になるのは〈相手にも、相手の考え方がある〉という相手への敬意と、冷静ささ。相手のことを尊重して、今自分が出来る精一杯のことをすればいい」
えまたそ「・・・わかりました。やってみます!」

〜ずかちゃん部屋〜
ずかちゃん「ううぅ・・安ビール4本は飲み過ぎた・・・頭痛い」
ピンポーン、ピンポーン
ずかちゃん「なんだよぅ・・こんな朝っぱらから・・・」
「こんにちわ〜、SEGAWA急便です〜」
ずかちゃん「はーぃ・・・」
SEGAWA「ここにサインお願いできますか?」
ずかちゃん「ハイハイ(サラサラ」
SEGAWA「ありがとうごさいまーす」
ずかちゃん「荷物?誰からだろ?ってなんだ、えまからじゃん。なんだろ」
ガサゴソ・・・
ずかちゃん「あー!ウメブー1/2サイズのぬいぐるみじゃーん!うれしー!ありがとーえまー!メールしなきゃ!」
iPhone「(えま〜!うめぶーぬいぐるみ届いたよ━(゚∀゚)━!!!ありがとね〜ヽ(゚∀゚)ノ)」
ずかちゃん「これでよしっと。でもあれ?私の誕生日3ヶ月後なんだけど、どうして今プレゼントくれたんだろ?・・・まぁいっか!」

〜数日後、ムサニ〜
みゃーもり「うん!うん!じゃあ10時ぐらいに行くからね!またね、ずかたそ!」
ピッ
おいちゃんはチャリでドリフトを決めてずかちゃんの家に向かう。
えまたそ「(今日おいちゃんはずかちゃんの家に行く!今日がチャンスだ)」

〜ずかちゃん部屋の窓が見える路地〜
えまたそ「えっと、このダイヤルで周波数を合わせて・・・」

ガガ・・ブッ・・・ガガガ・・・ズガ・・オデぃ・・・ずかたそー

えまたそ「あ、ウメブーぬいぐるみに仕掛けた盗聴器からの傍受音、きれいになった」

ずかちゃん「入れちゃうの?そのガチガチにいきり立ったソレ、入れちゃうの?」
みゃーもり「ふふっ、口数の多い女だ。しっかり塞いでやらんとな」
ずかちゃん「あっ♡あああああああ♡あぁぁああっ♡ぁぁっっん!!!!!」
えまたそ「え!?もうそこまで進展してるとか!?えっと、うんと、あーっと・・・・あーっす!!!」

私は数分間、トランセル状態になった。

ずかちゃん「ごめんねーおいちゃん。突然入った仕事の練習に付き合ってもらって」
みゃーもり「いーのいーの!ずかたそに初めてのアニメのお仕事が来たんだもん、協力するよー!」
ずかちゃん「まぁ、エロアニメなんだけどね・・・」
みゃーもり「でも大きな一歩だよ!某有名声優の何人かも下積み時代はエロからスタートしたんだから!これを機にエロじゃないアニメのお仕事もいっぱい入るといいね!」
ずかちゃん「うん、ありがとね。おいちゃん」
えまたそ「あ、なんだぁ。エロアニメの声の練習してただけかぁー。よかったぁー」
ずかちゃん「ところでさ、おいちゃん」
みゃーもり「んほぉ?(安ビールゴクゴク)
ずかちゃん「おいちゃんは・・その・・・実際男の子とこういうの・・・したことあるの?」
みゃーもり「(安ビール)ぶほぉ!!!!」
えまたそ「(ガタッ)」

みゃーもり「いやいやいやいやいや!!!!ない!ない!ない!全然ないよ!!!」
ずかちゃん「でも、おいちゃんかわいいし・・・高校時代とか短大時代あったとしても、不思議じゃないよ・・・」
みゃーもり「ぜんっぜん!高校も短大も女子校だったし!合コンとかも行ったことないし!そんなこといったら、ずかたその方が私の100倍ぐらい、不思議じゃないよ!!!」
ずかちゃん「いや、私は、高校卒業後すぐ声優の養成所入って、一刻も早く本科に行くために躍起になってたから、そんなの全然なかったよ」
みゃーもり「じゃあ、えまやりーちゃんやみーちゃんは・・・なさそうだね。。私たちみんなそういう恋愛話、ないね(笑)」
ずかちゃん「でも・・わたし・・・(モジモジ」
みゃーもり「んにゃ?」
ずかちゃん「初めてが、おいちゃんとなら、、、、いいなぁ」
みゃーもり「ほぇ?」
ずかちゃん「おいちゃんとなら、、、、わたし、、、、、いいよぉ」
みゃーもり「え!?それってあのそのえーっとつまり、ええっ!!!」
みゃーもりに迫るずかちゃん。
ずかちゃん「わが愛しのミスあおい!・・・ふっ、相変わらずキュートな唇だ・・・」
みゃーもり「えっと、あっと、そのわわわ、わた、わた、わたしは〜!」

おいちゃんとずかちゃんの唇が触れるか触れないかのその刹那、

えまたそ「坂木ぃ!!!!!!しずかぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

わたしはずかちゃんの部屋の扉を勢いよく開ける。

えまたそ「殴り込みじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

おいちゃんとずかちゃんはトランセル状態だ。

えまたそ「ぁあああ!!!・・・・・・・・・・あ、あー、あーーーー、、ゴホン!、、えーっと、ちょっと近くに来てたから寄ってみたの、、、、なんかぁぁなんというかぁ、入るときにただ入るのも掴みが必要かなぁぁぁああって思って、、、最近見始めた『りゅうタイ!』の主人公が恋敵の上級生の教室に殴り込みにいくシーンがすごくよくて、これでいこう!って思って、、、、それで、、、、」

言葉がもう、続かなかった。

ずかちゃん「なんだぁ!そうだったのかぁ!別に掴みなしで普通に入ってくればよかったのにぃ〜!」
えまたそ「う、うん。ありがとう。。。」
ずかちゃん「でも、えまがあんな大きな声出すなんて、貴著なものが見れて面白かったよ!あ、そういえば、先日ウメブーぬいぐるみ送ってくれたよね?ありがとー!」
えまたそ「う、うん。前のりーちゃん家でのお好み焼きパーティのときにウメブーのお仕事したって聞いたから、先日吉祥寺行ったときにウメブーぬいぐるみ見つけたから、ずかちゃん喜ぶかなぁって・・・」
ずかちゃん「すごくうれしかったよっ!ありがと、えま!じゃあせっかく三人で集まったことだし、安ビールでも飲もう!」

そして何事もなかったかのようにおいちゃんとずかちゃんと私の三人での、宅飲みが始まった。
おいちゃんも、ずかちゃんも、先ほどまでの艶かしい会話が嘘だったかのように、普通に戻っている。
そう、いつも通りに。

〜翌日、ムサニ屋上〜
みゃーもり「作監補佐の件、どうする?」
えまたそ「うん、私、やるよ」
みゃーもり「さすがえま!えまならやってくれるって思ってたよ!」
えまたそ「(今日もまだ、おいちゃんは私のこと、“えまたそ”って呼んでくれないんだぁ・・・)」
みゃーもり「ところでえまぁ、昨日のずかちゃん家での件だけど・・・」
みゃーもり「本当に偶然通りかかっただけ?」
えまたそ「えっ?それってどういうこ・・・」
みゃーもり「もしかしたら、私とずかちゃんがふたりっきりになるのを見越していて、ずかちゃん家の近くにきたんじゃないかなぁーって」
えまたそ「え、いいいいいや、そそそそそんなこと、、、ないよ?(あれ?今ずかちゃんのことを・・・)」
みゃーもり「ホントかなぁ?」
えまたそ「どどどどどうして?」
みゃーもり「私も、えまと同じことしてるから」
えまたそ「同じこと・・・?」
みゃーもり「えまがずかちゃんの部屋に盗聴してたように、私もえまのこと、盗聴してたんだぁ」
えまたそ「なん・・だと・・・?」

みゃーもり「だから、わたし、知ってるんだぁ
みゃーもり「えまが私のことどれだけ好きなのかってことも、
みゃーもり「えまが切なくなった夜、私の名前を呟きながら慰めてることも、
みゃーもり「えまが私がずかちゃんと仲良くしてるのに嫉妬して、ウメブーに
      盗聴器仕掛けたことも、
みゃーもり「全部わたし、知ってるんだぁ」
えまたそ「・・・ぃ(ポロ・・・ポロ)
みゃーもり「えま・・・泣いてるの・・・?」

大粒の涙が、何もしなくても、こぼれたんだ。

えまたそ「ひどいよぉ・・・おいちゃん・・・私の気持ち知ってて・・・私を弄んでいたの・・・?」

私は走ろうとした。
ずっと胸の内に秘めていた、おいちゃんへの思いが、こんなにもあっさり見抜かれていたなんて、、、
まるで大切に隠し続けていた宝箱を埋めた位置が、google mapでタグ付けされていたかのような、簡単さで、
バレてしまった。
迂闊だった。
恥ずかしくて、恥ずかしくて、恥ずかしくて、
こんな世界なくなってしまえばいいって、
本気で思ったんだ・・・。

走り出した私の手を、おいちゃんは掴んだ。

みゃーもり「違うの!そうじゃないの!」

私はその掴まれた手を振りほどこうとした。
でも出来なかった。
おいちゃんは普段の行動や言動からは、
想像もつかないような力を以て、
私の手を強く、
握っていたんだ。

みゃーもり「わたしも、、、わたしも、えまたそと気持ちが一緒なんだ
みゃーもり「わたしも、えまたそが好き
みゃーもり「好きで、好きで、好きで、好きで、もーどうかしちゃいそうなぐ
      ぐらい、好きで、
みゃーもり「自分の気持ちが抑えられなかった
みゃーもり「でも、私たち、女同士だし、それに同じ職場だから、
みゃーもり「もし、その自分の気持ちを表に出してしまったら、
みゃーもり「周りに変な目で見られるかもしれなくて、怖かった
みゃーもり「だから、ちょっと冷静になるために距離を、
みゃーもり「“えまたそ”っていうのやめて、“えま”って呼んで、
みゃーもり「ムサニとは関係ないずかちゃんにこの気持ちをぶつけようとした   
      けど
みゃーもり「やっぱり、わたしは、えまたそが、好きなんだ
みゃーもり「この気持ちは、どうしても止められないんだ・・・
みゃーもり「・・・えまたそはどう?
みゃーもり「好きな女の子のが気になって、盗聴までしちゃう、こんな私って、  
      やっぱり気持ち悪い・・・かなぁ?きっ気持ち悪いよねー!気持
      ち悪いったら・・ありゃしない・・・よね・・・・(ポロポロ

おいちゃんの声、涙で震えているの?
そんなおいちゃんに私が出来る唯一のことは
抱きしめるだけだった。

えまたそ「・・・nてない」
みゃーもり「えっ?」
えまたそ「気持ち悪くなんてない!!!!!!
えまたそ「わたしだって、おいちゃんの私への思いに負けないくらい、おいち
     ゃんのことが好き!
えまたそ「好きすぎて、好きすぎて、何回おいちゃんのこと考えながらオナニ
     ーしたか、わかんなくなるぐらいに、おいちゃんが好き!
えまたそ「だから、自分を嫌いにならないで!
えまたそ「おいちゃんが私のこと好きな気持ちと同じぐらい、おいちゃんはお
     いちゃんのこと、好きでいて!
えまたそ「そんなおいちゃんが、私は大好き!!!
みゃーもり「えまたそぉ・・・ありがとう・・・・ありがとう」
えまたそ「いいんだよ、おいちゃん、いいんだよ」

私はおいちゃんの頭を優しく撫でる。
お互い目に溜まった涙を、拭きあう。

みゃーもり「こんな、好きな子に対して盗聴とかしちゃう犯罪まがいなことしちゃう卑しい女だけど、一緒にいてくれる?」
えまたそ「盗聴は犯罪だけどね(笑)」
みゃーもり「そうだね(笑)犯罪だね」
えまたそ「でも、私も似たようなことしたから、似た者同士だよ。それに・・・」
みゃーもり「それに?」
えまたそ「〈終わり良ければすべて良し〉とも言うものね!」
みゃーもり「そうだねっ!」

私とおいちゃんは見つめあう。
私たちの唇は、まるで磁石が埋め込まれたかのように、自然に引かれあうことを避けられない。
唇と唇が触れるか触れないかの、その刹那、

バタン!!!
屋上の扉が開く。

ナベP「宮森!!!」
みゃーもり「渡辺さん!?どうしたんですか!!??」
ナベP「今葛城さんから連絡があった・・・三女の最終話の絵コンテ、全ボツだと・・・」
みゃーもり&えまたそ「・・・・・・・・・ええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


次回「続・ちゃぶ台返し」