凸森の思弁的卵かけごはん

アニメ/マンガ/本/音楽/映画/グルメetc...エンタメ関連を中心に、日々の徒然を綴るブログです。

Re:Re:あなたのこと、愛してました

寒い。
あの日もこんな風に凍てつくように寒かった気がする。
「あなたのこと、好きだけど愛してはいないわ」
高田馬場のHUBであのひとにそう言われた日と、同じように。 あのひとの足下に跪いて涙ながらに懇願してスカートを僕の涙でぐしゃぐしゃに濡らした。 僕のこと、もう一度愛してくれるように、犬のように、マーキングした。
『僕だけがいない街』のアニメに嵌っているせいだろうか?最近あのひとの事ばかり思いだす。
あのひとにかけた言葉のひとつひとつに、僕は後悔している。もしかしたら、僕が最後だったかもしれない。僕が最後のフィアンセにして死刑執行人の役目を果せたのは。
わかっている。こんなことを考えるのは、僭越極まりないことぐらいは。
最近酒に酔って帰った青梅街道のゴミ捨てで、あの人が燃えるゴミの中に埋もれてるイメージが、脳裏に焼き付いて離れない(果たしてあれはイメージにすぎないのか?)僕の贖罪。僕には物語ることでしかあがなえない。それしか、あのひとが生きている(た)ことを証明できない。こんなことを考えているから、僕には彼女もいないし、結婚も出来ないのだろう。

「僕はあなたに“今”愛されていなくとも、一瞬でも僕のことを愛してくれていた刻があなたにあったというその事実だけで、僕はこの先誰からも愛されなかったとしても生きていけるような気がするんです」

そう言い逃したあの日。